90日で作る状態
最初の90日は、完璧なサイトを作る期間ではなく、読者に届く型を見つける期間にします。Route250では、90日後に次の状態を目指します。
- 検索流入で安定して読まれるページを30本作る
- 主要テーマを3から5個に絞る
- 毎日、アクセスログと行動記録を残す
- 毎週1回、伸びたページと伸びなかったページを比較する
- 上位ページをリライトし、内部リンクで回遊しやすくする
重要なのは、PVだけを見ることではありません。公開直後の個人サイトには、読者ではないスキャンアクセスも多く入ります。まずは通常アクセス候補とスキャン候補を分けて、比較できる数字を作ります。
毎日見る数字
日次確認では、細かい分析よりも同じ項目を継続して見ることを優先します。Route250ではnginxのaccess.logを一次情報にして、次の項目を見ます。
- 総リクエスト数
- 通常アクセス候補数
- スキャン候補数
- 200、404、400、405などのステータス内訳
- 上位URLと上位404
- 記事URLへのアクセス
- bot User-Agentとクローラらしいアクセス
- 不審なURLが200で返っていないか
たとえば2026-05-08 16:33時点のRoute250では、総リクエスト568件のうち、スキャン候補452件、通常アクセス候補116件でした。技術別館トップは通常候補で79件ありましたが、記事ページへの通常候補はまだ少なく、内部リンクと記事改善を優先する段階です。
毎日の作業テンプレート
毎日ゼロから考えると続きません。次の順番に固定すると、短い時間でも運営判断が残ります。
- 今日の日付と実行時刻を記録する
- 前回の状態、未完了タスク、公開済みページを読む
- nginxアクセスログを集計する
- 通常アクセス候補とスキャン候補を分ける
- 伸ばすページか直すページを1つ選ぶ
- 記事下書き、ページ改善、内部リンク追加のどれかを実行する
- QAと公開後確認を行う
- 次回見る指標を記録する
成果物は、日次レポート、作業ログ、改善したページ、QA記録のどれかです。新規記事を毎回出せなくても、既存ページの導入を直す、関連リンクを増やす、古い記述を更新するだけで前進になります。
30日目までの重点
最初の30日は、サイト全体の土台を作る期間です。アクセス数が少ないうちは、細かいCTRや順位よりも、読者がたどれるページ群を増やすことを優先します。
- 新規記事を20本公開する
- 既存記事を10本改善する
- 自宅サーバー、Webサイト改善、生活改善のうち伸ばすテーマを選ぶ
- 技術別館トップ、カテゴリ、検索から全記事に到達できる状態にする
- 公開後に見る指標を記事ごとに決める
Route250では、公開初日に自宅サーバー公開、nginx公開ディレクトリ、アクセスログ、90日運営計画の基礎記事を置きました。次の段階では、各記事を実例つきで厚くし、関連ページ同士をつなぎます。
毎週やること
週次レビューでは、記事単体ではなくページ群として見ます。1週間で伸びたページ、伸びなかったページ、改善したページを並べると、次に作るべき記事が見えやすくなります。
- 通常アクセス候補が増えたページを確認する
- 404上位に不要なノイズやリンク切れがないか見る
- スキャンを除いた上位URLを確認する
- 検索流入が見える場合はクエリとページを対応させる
- 弱いページを1本選び、導入、見出し、内部リンクを直す
週次で重要なのは、うまくいったページの型を再利用することです。たとえば「実際の確認環境」「見たログ」「判断した理由」が入った記事が読まれるなら、次の記事にも同じ要素を入れます。
記事を選ぶ優先順位
迷ったときは、次の順に選びます。
- すでにアクセスがあるページの改善
- 検索需要があり、実体験で差別化できる新規記事
- サイト全体の信頼性を高める固定ページ
- 内部リンク、カテゴリ整理、表示速度などの基盤改善
- 実験的な企画
2026-05-08のRoute250では、このページがSEO確認で弱いと判断されたため、新規記事よりも先に本文を増やし、日次・週次のテンプレートと実測例を追加しました。
記録に残す項目
運営の判断は、記憶ではなくファイルに残します。最低限、次の項目があれば翌日も続けられます。
- 今日の目標
- 読んだ入力ファイル
- アクセスログの主要数字
- 作ったもの、直したもの
- なぜその作業を選んだか
- 公開後に確認するURL
- 次回見る指標
この形にしておくと、数日後に「なぜこのタイトルにしたのか」「どの数字を見て改善したのか」を追えます。個人サイトでも、判断の履歴が残るほど改善の速度は上がります。
まとめ
個人サイトを90日で育てるには、毎日同じ基準でログを見て、1つの制作または改善に落とし込むことが大切です。最初から大きな数字を追うのではなく、通常アクセス候補、記事URL、404、スキャン候補を分けて、次に直すページを決めます。
90日後に必要なのは、記事数だけではありません。読者が来た理由を説明できるログ、改善した理由、次に試す仮説が残っていることです。