まず朝に決めること

熱中症警戒アラートが出た日に最初に決めたいのは、今日の予定を暑さに合わせて変えるかどうかです。買い物、通院、散歩、屋外作業、子どもの登下校や習い事、高齢の家族が一人で過ごす時間を朝のうちに見直します。

アラートの日は、予定を全部こなすことより、暑い時間帯に無理を重ねないことを優先します。外出を完全にやめられない日でも、時間をずらす、待ち時間を減らす、早めに冷房を使う、飲み物を手の届く場所に置く、家族へ確認を入れるだけで負担を減らせます。

アラートの違い

環境省は、令和8年度の熱中症警戒アラートと熱中症特別警戒アラートを、2026年4月22日から10月21日まで運用しています。

熱中症警戒アラートは、全国を58に分けた府県予報区等で、翌日または当日の日最高暑さ指数が33以上になると予測される場合に発表されます。発表時刻は前日17時と当日5時です。

熱中症特別警戒アラートは、都道府県内の対象地点で翌日の日最高暑さ指数が35以上になると予測される場合に、前日14時に発表されます。特別警戒アラートが出ている場合は、外出、行事、屋外作業、見守りをより強く見直します。

時間帯別チェックリスト

時間帯まず見ること家でやること
アラート、暑さ指数、外出予定外出時間をずらす。飲み物を準備する。エアコンを早めに使う。
室温、日差し、体調屋外作業を中止または短縮する。涼しい場所へ移る。無理な買い物を避ける。
夕方疲れ、食欲、汗のかき方入浴や運動を軽くする。翌日の予定を見直す。家族へ声をかける。
寝室の温度、寝具、翌朝の予定寝る前から室温を整える。水分を取りやすい場所に置く。

室内でも熱中症は起こります。暑さがこもる部屋、風が通らない部屋、台所や洗面所のように短時間で暑くなる場所を確認します。

子どもがいる家庭

子どもは遊びや行事に集中すると、暑さやのどの渇きを後回しにしがちです。出かける前に、水筒、帽子、日よけ、外で待つ時間、運動や遊びを途中でやめてもよいことを確認します。

「暑かったら休んでね」だけでは行動に移しにくいことがあります。「昼休みは日陰にいる」「帰ったらまず飲み物を飲む」のように、具体的な動きにします。

高齢の家族がいる家庭

高齢の家族には、室温、水分、エアコン、外出予定を確認します。本人が「大丈夫」と言っていても、部屋が暑い、風が通らない、飲み物を近くに置いていない場合があります。

  • 今いる部屋の温度はどれくらいか。
  • エアコンや扇風機を使っているか。
  • 飲み物は手の届く場所にあるか。
  • 今日、買い物や通院で外に出る予定があるか。
  • 夕方以降に変更できる用事はないか。

水分や塩分の取り方は、持病や服薬によって注意が必要な場合があります。個別の制限がある人は、医師や薬剤師から受けている指示を優先します。

外出を避けられないとき

通勤、通学、通院、介護、仕事などで外出を避けられない日もあります。その場合は、外にいる時間を短くし、日なたで止まる時間を減らします。

  • 早めに出て、急がないで済むようにする。
  • 直射日光を避ける道や屋内通路を選ぶ。
  • 待ち時間が長い用事は、予約変更や時間変更ができるか確認する。
  • 飲み物を買える場所を先に見ておく。
  • 帰宅後すぐに涼しい場所で休む。

夜の準備

昼の暑さが残り、寝室に熱がこもると、寝苦しさや睡眠不足につながります。寝る直前ではなく、夕方から寝室の空気を入れ替え、必要なら早めに冷房を使います。厚い寝具を減らし、枕元に飲み物を置きます。

朝に決めておくこと

熱中症警戒アラートが出た日は、予定、室温、水分、見守りを朝に決めます。昼は屋外作業や買い物を減らし、夕方は疲れを確認し、夜は寝室の暑さを残さないようにします。

アラートは怖がるための情報ではなく、いつもの行動を少し早めに変えるための情報です。

FAQ

アラートが出ていない日は対策しなくてよいですか

アラートが出ていなくても、暑い日、湿度が高い日、急に気温が上がった日は注意が必要です。体が暑さに慣れていない時期は特に無理を避けます。

室内だけで過ごす日も確認が必要ですか

必要です。風通しが悪い部屋、日差しが入る部屋、台所や洗面所は室内でも暑くなります。室温、湿度、体調を見て、早めに涼しい場所へ移ります。

エアコンが苦手な家族にはどうすればよいですか

風が直接当たらない位置にする、設定温度を下げすぎない、扇風機やサーキュレーターを併用するなど、体感を調整します。体調や持病がある場合は、医療者の指示を優先します。